森本晴生
カナダのブリティッシュ・コロンビア州に東京文化中学高等学校の姉妹校が2校あり、交換留学生が2人ずつ2001年の9月から翌2002年の6月までの10か月間、留学しています。今年は4年目になります。
場所は、バンクーバーとカルガリーのほぼ中間で、南北130キロ、東西2キロの細長いオカナガン湖の畔にあり、2校は50キロ離れています。
12月21日は、両校ともクリスマス休暇に入る前の最後の日でした。
◎ケローナ校(Kelowna Secondary School)
最初に行ったケローナ校は新校舎に移る直前でした。この冬休みに引っ越しするための荷造り最中で、段ボール箱があちこちにおいてありました。現在の校舎は数棟が渡り廊下でつながっていて、これまでに3,4回は訪問しましたが、まだ迷路のような感じがします。
本校から留学している生徒2人に会いました。元気に学校生活と家庭生活を送っているようでした。
新校舎は大きな一棟になっていて、その中に体育館も図書室も実験室も含まれています。シェイブ校長に新校舎を案内していただきました。シェイブ校長は本校に来訪したこともあり、夏のホームステイでは10年以上前からお世話になっている方です。
ケローナ校の新校舎の正面。
正面から校舎に入ると、まず大きな、天井の高い、多目的室になります。
多目的室では、生徒たちが集会をしたり、休憩したりします。
多目的室の右側には演劇教室があり、室内で演劇の勉強をするだけでなく、多目的室を客席として演劇公演もできるようになっています。
舞台の上はとても広く空いています。
シェイブ校長(左手前)は卒業生も一緒に案内していました。
多目的室の上は食堂になっています。この食事は生徒が調理実習として作るものです。
食堂の机とイスはまだ積み上げたままでした。右の窓から体育館が見下ろせます。
多目的室を通り過ぎたところが体育館になっています。正式のバスケットボールのコートが2面とれるそうです。食堂から体育館が見下ろせます。
左の観覧席は、左側の壁に押し込んで収納できます。
新校舎を見学してから、シェイブ校長に50キロ北にあるバーノン校まで送っていただきました。この辺りでは公共交通機関が少なく、誰にも送っていただけないときは、レンタカーを借りるか、タクシーにのるかしないと移動できません。
ケローナ校の教員は冬休みを返上して引越作業をするそうです。
◎バーノン校(Vernon Secondary School)
バダバソ校長はこの年の9月から着任した方で、もちろん初対面です。クリスマス期間だというので、緑色のサンタ帽をかぶっていました。
バダバソ校長はこの帽子をずっとかぶっていました。
ここでも本校から留学している生徒2人に会いました。日本と違った環境で努力しているようです。
休暇の前というので、授業が早めに終わり、体育館でクリスマス前の全員集会がありました。体育館の片側の席に生徒が座り、教育委員会から1人、父母会から1人が挨拶をしました。
生徒の中に先生も混じっています。司会は生徒がしていました。
あとは15分ほどゲームをしたり歌ったりしてから、よいクリスマスと新年をお迎えください(Merry Christmas and a Happy New Year)の挨拶で終わりました。
ゲームで立ち上がったところ。左端の緑色の帽子はバダバソ校長。
バダバソ校長とジェリマ教頭は、このあと校舎の外で生徒たちが帰っていくのを見送っていました。生徒たちはスクールバスの他、徒歩(20分以上歩く人もいます。)で帰ったり、親が車で迎えに来てもらったりします。
このあと、2週間のクリスマス休暇(冬休み)となります。私は友人(カナダ人)に迎えに来てもらって、友人宅に向かいました。