-1- 第336号  TokyuBunka Times  平成12年3月10日

広がる海外研修

異なる文化の交流

ニュージーランド--短大

英語を学びながら、マオリの文化を学ぶという海外語学研修を短期大学で行っています。
 今年度から研修地をイギリスのソリハル大学からニュージーランドに移しましたが、午前中の英語研修と午後の文化交流という形は引き継いでいます。
 東京から赤道を越えて八千キロのオークランド大学では、ニュージーランドの先住民マオリの文化振興に力を入れているので、短大生もマオリ文化を学ぶことができます。他のポリネシアと同様に、マオリの言葉の発音は日本語に近いので、親しみを覚えます。
 短大生は、ホームステイでヨーロッパから導入された文化に接し、大学では生涯教育部の協力により、英会話を学び、午後は教員の引率で町に出て、事前に学んだことを、スーパー、食品工場、カフェテリアの厨房、福祉施設などで確認します。
 牧場に行って羊の毛刈りを見学したり、乗馬をしたり、日本ではできない体験をしています。

オーストラリア--医技

 オークランドから西にタスマン海を二千キロ越えると、オーストラリアのシドニーがあります。ここでは、医技の海外研修が三月に行われています。
 病院の検査室を見学し、オーストラリアの学生と交歓会で文化交流を行っています。
 広い国土で医療を行うため、飛行機を使うフライイング・ドクターの活動を見学することも日程に加えてあります。
 さらに、二千キロ北のケアンズに移動して、熱帯の気候を体験します。

カナダとアイルランド--中高

 海外研修で二十年以上の歴史があるのが中高のカナダ研修で、太平洋を東に八千キロのバンクーバーでの英語研修と、ケローナ市とバーノン市でのホームステイ、さらにカナデイアン・ロッキーのバス旅行を行っています。
 夏に訪問し、春にカナダからの生徒を迎えるという経験を重ねるうち、二年前から日本からケローナ市とバーノン市での一年研修が始まり、昨年からはカナダからの一年研修が始まりました。
 ヨーロッパ研修はすでに十回を数え、東京から西へ一万キロのダブリン市(アイルランド)でホームステイをしながら、午前の英語研修、午後の文化交流を行っています。

学園人事

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