校長・医学博士 岡部 紘明
本校は昭和27年、わが国初の臨床検査技師養成学校として設立され、今日まで多くの優れた臨床検査技師を社会に送り出してきました。
設立当時は、臨床検査技師がどのような仕事を行う職種であるのかの一般的認識も低く、縁の下の力持ち的立場にありましたが、医療の進歩とともにその専門性が認められ、現在ではチーム医療の一員として、病気の診断や治療に欠かせない存在となっております。
設立母体であり、新渡戸稲造・森本厚吉両博士により創立された東京文化学園が、開学以来モットーとしてきた教育方針は3H精神と呼ばれております。
これは、Head・Heart・Handsの頭文字をとったものですが、医師や臨床検査技師、その他すべての医療関係者に求められる共通の、また極めて重要な資質でもあります。
急速に進歩する医学の専門知識や技術を習得し、これを臨床の場で活かすためには、活力あふれる柔軟な頭脳と、活動力に富む健康な肉体が必要ですし、さらに大切なことは、患者さんの肉体的苦痛や精神的悩みを、患者さんの立場に立って感じとる心を忘れてはなりません。
本校で学び、巣立った多くの先輩が、各種医療機関で高い評価を受けているのは、3H精神を実践しているからに違いありません。
臨床検査技師は、人の命を救うという生きがいのある仕事です。しかし、間違いの許されない厳しい仕事でもあります。皆さん、一生の仕事として臨床検査技師を選んでみませんか。
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