学荘だより6号(最終回)


現在8月20日午後10時30分、学荘最終日の消灯チャイムが鳴っています。
例年、終盤になると「もう2週間終わったの?」「早いなぁ」という感想が聞かれます。それも初参加の中1ボーイズまで言っているので可愛らしくなります。

昨日はよく晴れて、一日中スタンダードプログラムを楽しみました。
学荘でのゆったりと流れる時間をそれぞれに心ゆくまで味わっている様子でした。
夜はボーイズ発案による「タヌキ狩り」。
リーダー達がタヌキになって隠れるのをボーイズが捕らえました。
今日は午前中は「荘会」。
全員点呼ののち「学荘をどう伝えるか」「アウティングプログラムをめぐって」などをテーマに、ディスカッションをしました。
また想い出帖の委員、想い出会の委員も選出しました。

夕刻は晩さん会。大きな“コ”の字型にセットされたテーブルには真白いクロスとキャンドルが立ち、キッチンさん心づくしのフルコース(オニオンコンソメスープ・さわらのポワレ野菜入りバターソーズ・牛肉蒸し焼き胡麻風味ソース・シーズンのサラダ・コーヒーババロア・コーヒーor紅茶)を頂きました。

恒例の30秒スピーチは全員が想い々々に語ります。
有志の音楽の発表や手品も飛び出します。
実修の終了証や水泳バッチテスト認定証か授与された後、朝から晩までトミソングのメドレー10曲を大きな声で合唱しました。
ごちそう様の後は、これも恒例の、リーダー達によるオペレッタ「さるかに合戦」の上演。おかしな仕草続出の舞台に笑いのウズが出来ました。

一転して、ファイヤープレイスで厳粛に閉荘式。
一人々々のトーチに友情の火が分けられて、第62回野尻学荘は幕を閉じました。
しかし、学荘はまた新たに始まりました。私たちの大切にしているこの言葉と共に、次のステップに向かって踏み出しました。

 「光に歩めよ 若き子らよ  限りなき 成長こそ 汝が日々の祈りなれ」

皆様のご支援に心から感謝申し上げます。(荘長 殖栗信夫)


 最後の晩餐の祈り

1997年8月20日 殖栗信夫荘長

在天の父なる神様。
御恵みのうちに第62回野尻学荘を導いて下さり、今ここに全員健康でそろって最後の晩餐を囲む事が出来、感謝いたします。
この2週間の学荘生活の中で、ある者は水泳が出来るようになり、ある者は初めて遠泳を完泳しました。カヌーやヨット、アーチェリーなど様々な新しい体験をする事が出来ました。
オーバーナイトで行った、キャビンでの徒歩旅行や登山も忘れ難い思い出となりました。

このような日々を通して、仲間との友情を育てることができました。
今年の学荘で出来た何人かの友人は、私たちの生涯の友人となるに違いありません。
また、いつも一緒に活動してくれたリーダー達を通して、他の人のために奉仕する姿を学びました。
そしてチャプレンの礼拝でのお話を通して、私たち一人々々を受け容れて下さる神様の愛を知りました。
ですから私たちも、自分より弱い立場の人々に道を譲る事の出来る本当の“やさしさ”を身につけるように励ましを受けていることを学びました。

この様な豊かな実りのあった野尻学荘に参加出来たことを感謝致します。
そして送り出して下さった両親をはじめ家庭の人々、背後で学荘を支えて下さった多くの方々を覚えて感謝いたします。

いま備えられました豊かな晩餐を感謝して頂きます。
野尻学荘の仲間と共に囲むこの食卓を祝福して下さい。
この食前の感謝を、一同の心にある祈りにあわせて、主イエスキリストの御名によって御前に捧げます。

アーメン。


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