「第66回 野尻学荘だより」

No.66−7(最終)

発信日:2001/08/21(Tue) 22:15




今年の野尻学荘での最後の日を迎えました。
台風の接近で朝からはっきりしない空模様でしたが、幸い日中は風雨は強くなく、午前中は最後の実修でした。
それぞれリーダーから実修修了書を受取ります。
音楽(演奏)や木工(ベンチの作製)実修はその成果をみんなに披露しています。

午後はロングフリータイム。
学荘での時間を惜しむかのようにみな思い思いに過ごしています。
湖上では荒天避難体制の舟を一時また出して、ヨットレースも行われました。
今日一足早く離荘しなくてはならない米国からのボーイズと拓チャプレンの見送りは、章副荘長の吹くラッパに合わせて、同じキャビンのみんなが荘歌を歌っています。
車が走り始めると走って追いかけています。

夕方は晩餐会。
マザーは大忙しですが真っ白なテーブルクロスをかけて、野の花も飾ってくださいました。
コックさん心づくしのごちそうを頂いた後、みんなが一人ひとり30秒スピーチで学荘の感想を述べました。
初参加のあるボーイズは、「はじめは気が進みませんでしたが毎日だんだん楽しくなってきました。今はもう2週間くらい続くといいと思います。」なんてスピーチしています。
みんな例外なく“いい顔”をして並んでいます。

野尻学荘のなにがこんなにボーイズ達を変えるのでしょうか。
面白おかしいイベントの連続では2週間は長すぎます。
リーダーが指示的に生活をさせていたのならば、毎年参加するボーイズが多いことは説明できません。
野尻学荘の生活には彼らの心をとらえ、素直にする秘密があるのでしょう。
彼らの好む「正しさ」を、彼ら自身が創り出し生活しているからかも知れません。

晩餐会の後はリーダー達が演じる恒例のオペラ「さるかに合戦」。
お腹を抱えて笑っています。
舞台のリーダー達は何故か水泳パンツで熱演しています。

閉荘式は雨のため、キツツキホールでキャンドルサービス形式になりました。
野尻学荘の友情の火はしっかりと全員に分火されました。
「光に歩めよ若き友よ、限りなき成長こそ汝らが日々の祈りなれ」と荘長が告げながら、みんなの心に生涯灯され続けることを祈って火を分けました。

今年の学荘での日々が、ボーイズ一人ひとりの「生涯の宝」になりますように・・・

今号をもちまして第66回野尻学荘だよりを終えさせていただきます。
皆様方の野尻学荘へのご支援を心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

学荘便り66_7 *晩餐会の模様

(8月21日・荘長 殖栗信夫)


追伸:台風接近の影響で、長野北部地方は今夜半から明朝けにかけて風雨が強まるとの予報です。
現在(21日22時)は当初予定通りの行動で考えていますが、明朝の天候によっては東京到着がかなり遅れることが予想されます。
途中連絡を東京YMCAホテル(電話03−3293−1911)に入れていますので、お確かめ下さい。


注記:この「野尻学荘だより」は会期中野尻学荘現地から直接BBSにお送りしたものを再編集しました。



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