理事長 豊川圭一

理事長ご挨拶



豊川圭一

 本学園は、昭和2年に森本厚吉先生が、親友有島武郎、吉野作造らの文化人と協力してお茶の水に女子経済専門学校を設立されたのが始まりです。当時、欧米に比較して、大変遅れている女子の生活様式を改善するための教育の場として、恩師の新渡戸稲造先生を迎え、校長になっていただきました。新渡戸先生は昭和8年にカナダで亡くなられるまで、校長として教育の指導をされ、以来今日まで先生の教育理念を継承しています。

 新渡戸先生は幼少にして武士道を身につけ、日本の美徳を修め、さらにキリスト教の真理を信じ、東西文化と美徳を理解し、その調和の中に確固たる人生観を持つに至りました。

 新渡戸先生の教育理念は、日本古来の美徳とキリスト教の愛の精神との調和を基本とするものである。先生は「人々を愛し、動物を愛し、植物を愛し、働くこと、学ぶこと、遊ぶこと、何事も愛の心構えがあってこそ楽しんで接し、行える」と教えられました。

 本学の学生・生徒の皆さんは、この教育理念をふまえて、実りある学生生活を送ってほしいと願っています。


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