-7- 第346号 | 平成15年7月7日 |
小学校
高学年球技大会
有馬 真帆子
5月29日(木)夏のような陽射しの中、第33回球技大会を行われました。
4・5・6年生が、サッカー・ドッジボール・バスケットボールの三種目のどれかを選び、種目ごと赤・白・黄の縦割りのチームを作って戦います。約一ヶ月間、体 育の授業では、もちろん、朝や昼休みも子ども達は六年生を中心にチーム一丸となって練習に取り組んできました。また、四・五・六年合同体育の時間には、体育専科だけでなく担任も指導に入り、子ども達を大いに盛り上げていました。
朝や昼の練習においては、六年生は四・五年生に励ましの声をかけ、四・五年生はその声に答えます。そして共に一生懸命動くことで縦の関係がより強く結びついていくのです。その様子が日々私たち教員にも伝わってきました。確かに子ども達は、試合に勝ちたいために練習を重ねていますが、その過程の中でボールを扱う技術、忍耐力、精神力、思いやり、そして一番大切なチームワーク学んでいくのです。
球技大会は、子ども達が一段と成長する体育行事であり、子ども達の心に残る行事です。
「カーンになりたかった」
六年 伊藤健太
昨日、球技大会で僕達のチームは一回戦で白と戦い負けた。前半・後半合わせて一対一だったのでPKを行うことになった。ぼくはゴールキーパーなのでもちろんゴールを守る役目だ。向こうのゴールキーパーは功也君だ。
ぼくのチームが最初にける。ゴールキーパーの功也君がはじく。相手がける。ぼくがはじく。このように着々と進んだ時、ふと心の中で(ちょっとヤマを張ってみよう。よし、右にするぞ。)と決め、相手がけった時に右にとぶと大ハズレ。ボールは左にとんでゴールに入った。これで(よし、今度はヤマを張るのをやめておこう。)と気をつけた。結果は二対二。同点なので先に入れた方が勝ちだ。しかし、ぼくはこうじ君に入れられてしまった。あとでえいけつ君に「低重心にしたほうがよかったんだよ。」とアドバイスを受けた。
カーンのようになりたかった。閉会式で黄色はどの種目も勝てなかったとわかり残念だった。来年はないのだ。でも、中学でがんばればいいかな・・・と思っている。
こども 『いいこときいちゃった』
小学校長・幼稚園長 福田景三郎
小さな足音がパタパタと聞こえてきます。
久しぶりの青空、それだけで気持ちが浮き浮きしてきます。
地下鉄の駅を出てチラホラと咲き始めたあじさいの花に出会い、いつもの角を曲がって、ポスターをちらっとながめてテクテクと歩きます。マツリカの香りがおはようっていっています。カラスも協は少ないようです。杉山公園の湿った土の上を歩きながら今日はグランド朝礼むずかしいかななんて思ったりもします。
いつものある朝のこと。三年生の茉莉ちゃんでした。
「先生、おはようございます。」
「まりちゃんいい子だね。」
「うん。」
「いい子の意味ってね、いつもニコニコしていてまわりの人をうれしくさせる人ってことだよ。」
「うん、わかっているよ。いつも教会でいわれているもん。」
「この前、『はっぱのフレディー』でナレーターしたんだよ。」
「まりちゃんはきれいな声だからえらばれたんだね。」
「ねえ、ねえ先生、どうして晴れか知ってる?」
「知らないなあ、教えてよ。」
「神様が雲を綿あめにして食べちゃうんだよ。」
「なるほど、神様のおかげだね。」
「雨はどうして降るか知ってる?。神様が怒っている時だよ。」
「それは困ったね。どうすれば雨はやむのかな。」
「みんながいい事すればいいんだよ。そうすれば神様はよろこんで雲を食べちゃうんだよ。」
「そうか、そうか、いい事聞いちゃった。ありがとう。」
ニコニコおさげが教室の方へパタパタと歩いていきました。