-3- 第347号 | 平成15年12月12日 |
短期大学 |
児童生活専攻設置に向けて
2年生は、卒業アルバムの写真撮影、卒業研究のまとめと、「卒業」が話題になる時期を迎え、1年生は、進路について真剣に考えなければならない時期になりました。
さて、平成16年4月新設予定している「児童生活専攻」(保育士養成)は、既に、文部科学省への「届出」、厚生労働省のヒヤリングも終わり、「養成施設設置申請書」を提出し、12月の文部科学省、厚生労働省からの指定内示を待つばかりとなりました。施設面では、夏の工事で、防音付きのレッスン室、ピアノ練習室を新たに設け、専用保育実習室の確保できました。
生活学科の枠の中で、「こころの保育」をキーワードとして、児童期の生活を精神的・心理的・文化的な面も含めての研究、そして指導的役割を果たせる人材の育成をめざします。
お陰様で、オープンキャンパスでは、設置に関する具体的で率直な質問も多く、新たな専攻設置への期待も高まっています。募集定員30名。いよいよ、内示が下りた暁の、一月には入学試験ということになります。
新設のピアノ練習室
他の、食物栄養専攻(80名募集)、生活福祉専攻(40名募集)においても、AO、指定校推薦、公募推薦と、順調に入試日程を消化し、意欲的で本学第一希望の学生の確保が成されています。児童生活を加えての3専攻そろっての1月入試を目前にして、来るべき短大3専攻時代を迎えようとしています。
(教務部)
家政科介護技術とは何か?
大山真貴子
介護福祉士になりたいと言う具体的な目標を持つ学生たちがいる。この学生たちが養成校に学ぶことはとても多くある。その中で介護技術は彼らが社会人として社会に貢献し、実践していくときの最大の武器となる。
介護技術は「援助を必要とするりようしゃのニーズを満たすために知識と技術を用いて新しい状況を作り出す。」といわれている。創造的で利用者個人の個別的なプロセスと表現される。
現在の日本は高齢少子化社会へと急速に変化し、私たちの身近でも家族を介護している家庭は多くなっている。夫が痴呆となり介護していた妻がそれまでの生活を尊重し夫らしくいてほしいと時間を惜しんで介護に没頭している例は多く耳にします。しかし老人性痴呆の進行とともに妻だけでは介護は困難となった時、65歳以上の要介護状態の高齢者は障害、疾病の状態、日常生活自立度の状況、生活状況から介護保険の認定を受けサービスを利用していく。そして、家族の望むサービス、本人の望むサービス、認可されたサービスの内容を両者が十分理解しプランニングされ実施されていくが、このとき果たして提供されるサービスが介護者と利用者間でマッチングしているのか否かは出発点として非常に重要とされている。
今、学生に学んでほしい技術はこの段階を経た高齢者に対してどのように介護技術を利用者個人の人権、ニーズを満たせる援助者であるべきか、確実な技術とはどういったものかを理解していけることと考えています。そして、まず模倣から始まり科学的な根拠を持ち実践していくことの喜びを是非味わってほしいと考えています。
後期、介護実習第1段階が2月下旬から3月上旬にかけて開始となります。本学初めての経験に向けてさらに学生にとっての、”新しい自分の発見となる”そして、介護福祉士へ近づいていることを実感できるよう講義も展開していきます。
(生活福祉専攻)
中野区への地域活動
学友会会長 曽原江里子
10月4・5日に開催された中野区主催「中野まつり」に今年も参加し、学友会とボランティアサークル・カノンが協力して模擬店を出店しました。私達は今年で二度目の出店でしたが、短大伝統のパウンドケーキ、りんご飴、ポップコーン、豚汁などを販売しました。
授業の合間にパウンドケーキを作り、看板や飾り付けを作り、テントを設営し、前準備は大変でしたが、学生同士はもちろんのこと多くの地域の方々と交流を持つことができました。最も嬉しかったのは昨年以上に多くの学生達が参加し「まつり」を盛り上げてくれたことです。多くの先生方や卒業生の方々も手伝っていただいて、感謝しています。私達自身も楽しみ、笑顔で元気に参加でき満足しています。今後もボランティア活動を始めとし様々な地域活動に参加し、活動を充実させていきたいと考えています。
模擬店の様子