-4- 第348号

平成16年3月8日

お祝い

熊谷　佑子

　ご卒業おめでとうございます。大きな声でお祝い申し上げます。医技の卒業式はいつも心打たれる感動的な式典です。列席された方々は皆様そうおっしゃいますし、私も本当にそう思います。
　壇上で卒業証書をお渡しするお手伝いをさせて頂いていますが、校長先生から証書を受け取るときの皆さんの表情は、それこそ「サナギ」が「蝶」に変わり、今まさに空高く飛び立とうとしている美しさ、真剣さにあふれています。あなた達がこんなにも美しく晴れがましい態度で名前を呼ばれる様子に、数日前までの卒試、国試までの不安に包まれ、苦しんでいた姿が嘘のようです。私たち教員一同も本当に嬉しくてたまりません。共に苦しさを乗り越えてきた者たちだけが味わえるこの「ひととき」を迎えるために、いえ迎えたいばかりに、学生に厳しく対応し、夜遅くまでの授業をしてこれたのです。
　病院の臨地実習が終了してからの３年後半はあなた達には最も辛い時期だったことでしょう。でもあなた達は乗り越えました。
　それは自分一人ではなかったからです。あなた達をここまで導き、励まし、応援して下さった講師の方々や仲間に感謝を忘れず、これからは社会人として、先輩として日本だけでなく、世界に向けて踏み出す気持ちで「オンリーワン」のご活躍を祈っています。あなた達が活躍されていることを耳にする時、私ももっと努力しなければと励まされます。
　「迷う時は、困難な道を選びなさい。」をはなむけとして送ります。 どうぞお元気で。

卒業生に贈る言葉

河西　美代子

　卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。昨年の４月に医技に着任した私にとって皆さんは初めての卒業生です。そんな皆さんに教員として、また臨床検査技師の先輩として心ばかりの言葉を贈らせていただこうと思います。私が着任してからの半年間、皆さんは病院に臨地実習に出掛けていて土曜日しか会う機会が無く、また私が１学年の担任ということで、ほんのわずかしか皆さんに接する機会がありませんでした。しかし陰ながら皆さんの姿を見るに付け、いつも頑張っているなと感心しておりました。そしてその頑張りがあったからこそ、大きな達成感と喜びに満ちた卒業という日、また臨床検査技師としての新たな旅立ちの日を迎えられたのだと思います。医学・医療は日々目覚しい進歩を遂げている分野です。臨床検査技師としてより良い医療に携わるためには、その進歩に遅れることなく常に新しい知識を身につけていく姿勢が必要です。仕事をしながら勉強することは難しい事と思うかも知れませんが、学校と違い医療の現場に身を置いてみると、新しい知識、より高度な専門知識を得ることはむしろ喜びと感じることでしょう。ただ社会に出ると自由になる時間に流されがちです。そんな時は、医技で学び頑張ってきた自分を思い出してみて下さい。皆さんなら『出来る』と私は思っています。私自身も教員として、進歩し続ける医学に遅れることなく勉強をし、皆さんの後輩により良い講義・実習指導ができるように努力していきたいと思っています。これからもお互いに頑張りましょう！皆さんのご活躍を心から楽しみにしています。

卒業に向けて

医技三年　伊敷　絵理

　学生生活も残りわずかとなりましたが、この三年間、長く厳しい毎日を送ってきました。膨大な授業と実習やレポート、テストに追われる毎日でした。
　実習が終わった後の冷水での試験管百本洗い、実習が続いてレポートが貯まり夜中まで書いた事などが、今では懐かしく思います。
　3年生になり病院実習がありました。実習で患者様への心配り、検査結果を正確に迅速に返す事の大切さを再認識し、臨床検査技師としての責任を実感しました。
　就職活動にあたっては、履歴書、添え状を準備し、面接の練習、作文の練習、一般教養を勉強しました。国家試験に向けての勉強をしながらの就職試験準備はとても大変でした。この期間は、就職試験の準備をしていると、国家試験の勉強が遅れるのではないかと不安になったり、国家試験の勉強をしていると就職ができるのかと不安になりました。就職難と言われている状況の中で、幸いにも内定を頂く事ができました。ご指導を頂いた教務の先生方に感謝しております。
　この三年間、自分一人では、頑張る事ができなかったと思います。友達と苦労を共にし、助け合う事で乗り越える事ができました。また、先生方の温かいご指導により、今の自分があるのだと思います。
　この学校の良さは、熱心なご指導にあると思います。度重なるテスト、休みを返上しての授業、夜遅くまでの授業がある事です。これらのことが積み重なって、個人の力に繋がっていくと思います。後輩の皆さんも、学校の先生方を信じてついて行って下さい。あとは、精神力と体力が重要です。目標に向って努力して行って下さい。

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