-3- 第350号  TokyuBunka Times  平成16年12月10日

ルネッサンス80プロジェクト
短期大学


短大活動報告

快挙!テニス部・男子団体優勝

 新渡戸祭では、新設の児童生活専攻による保育実習室、レッスン室を使っての全員参加の催し物が新たな一ページを作り、新たな時代をアピールした。勿論、これに劣ることなく各研究室、学友会共に男女、一、二年生協力のもとに盛大活発な催しであった。
 体育活動では、テニス部がかつて無い好成績を挙げた。日本私立短大協会主催の全国大会(八月三日〜六日)に出場し、男子個人ダブルス(長谷川雅俊・蓬田直之)が三位、男子個人シングルス(茂住亮介)がベスト八、女子団体(沼野千春・望月里美・橋本未佳・吉岡慶子)がベスト八、女子個人ダブルス(橋本・吉岡)もベスト八であった。続いて十月十日の東京都大会では男子団体(村上・茂住・長谷川・蓬田)が優勝した。正に「一球入魂」のプレーであった。

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短大テニス部




学友会報告

学友会会長 杉中 恵

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「中野まつり」参加風景

 私達、学友会の活動は四月の新入生歓迎会から始まりました。今年は短大の年間行事の説明や各クラブの紹介、賞品付きビンゴ大会などを行い、新入生の皆さんに楽しんでもらいました。中でも、当日の昼食は、学友会の二年生が心を込めて新入生全員分のお弁当とパウンドケーキを準備しました。とても好評で、二年生からの歓迎の気持ちが伝わったようでした。
 また、十月初めには、中野区主催「中野まつり」に今年も参加しました。模擬店では、カルツォーネやポップコーン、りんご飴、東京文化短大名物のパウンドケーキなどを販売しました。学友会とボランティアサークル「カノン」の学生達が共に協力し合って、地域の方々と一層の交流に努めることができました。有意義な体験となったこの「中野まつり」参加は今後も継続して是非良い伝統となることを強く望みます。
 そして、短大最大のイベントである十一月の「新渡戸祭」。学園祭実行委員、学友会、学生有志が協力し、屋台村やお笑いライブの催しを今年も開催することができました。伝統のパウンドケーキ、パンシチューは列ができる人気で完売。企画したもの全てが盛況で大成功をおさめました。準備にあたり先生方のご指導、お手伝いには感謝申し上げます。学友会メンバーが互いに励まし合い、積極的な参加・協力で、一つの事が達成された喜びを感じております。いよいよ二年生から一年生へと引き継ぎの時期を迎えます。一年生には、良い伝統を新しい力で創造していただけるように願っております。



“クリスマスパーティ開催”

軽音楽部演奏や有志のアカペラ、手作りケーキを用意し、学生が自主運営して行います。


生活学科 生活学科

高齢者の悩みと心のケア


短大教授 三澤晴子

 わが国が世界の最長寿国となって久しいが、一方で高齢者の自殺率の高いことが問題とされてきた。高齢期は喪失の時代とも言われている。物忘れや心身の衰えに加え、目や耳など感覚器や反射機能も少しずつ失われていく。家庭や社会における役割・肩書き・地位の喪失、配偶者や親しい友人との死別、そこに、生活習慣病に代表される完治する見込みのない病苦を抱えたとき、高齢者の不安や悩み、心細さはいかばかりであろうか。
 このような方の心のケアとしては、最初はその方の気持ちを静かに傾聴することに尽きると思う。その後、同じ立場の人たちの集まり(患者の会、介護者の会、○○友の会など)に参加して、共にリハビリに励み、病気と戦う同士としての友人と出会い、新たな目標を見つけたとき、その後の充実した新しい人生が始まる。このような当事者グループやさまざまな支援活動の情報を必要な人につなぐ相談窓口が必要だと考えている。
 高齢期にはそのほか、介護の問題も含め、夫婦・家族関係に関する悩みが多い。介護の悩みは介護保険制度の充実により以前より軽減したとはいえ、まだまだ家族の負担は大きい。介護する家族が辛ければ、される本人はもっと辛い。自分が要介護状態になったときの不安として、60%の人が家族への負担を心配している。親の介護をめぐって、家庭崩壊にいたる例も多い。いま、2005年度に向けて介護保険の見直しが行われているが、ぜひ自分の市町村の介護保険制度に関心を持ち、高齢者が介護者もろとも閉じこもり、孤立しないような地域を作ることが大切だ。




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