-3- 第351号 | 平成17年3月8日 |
短期大学 |
児童生活専攻 この一年
―保育士養成が始まった―
児童生活専攻主任 星 道子
「みなさん、もし、ハーゲンダッツのアイスクリームが食べたくなったらいつでも私のところへいらっしゃい」、とおっしゃった学長の言葉からこの児童生活専攻は始まった。子どもにとって必要な思いやりと、やさしさをこの言葉から学生は一番初めに学んだであろう。
この一年を振り返ってみてどうだったか、を学生に聞いてみると、次のような答えが返ってきた。
「先生や友人達との交流によってかけがえのないものが得られた」。
女性の社会進出などによって母親と子どものつながりが薄くなりつつある現在、その「得られたもの」は、将来保育士になる学生にとって、最も重要なものではないだろうか。なぜなら、それは母親に次いで子どもと接する時間が長いのは保育士であり、本を読んだり話を聞くだけでは身につかないものであるからだ。
この一年で学生が身につけたものは、「自主性の芽生え」であるように思われる。一年の授業が終了した後、学生が自分たちで、来年入学してくる後輩のために、保育実習室をきれいに掃除した。他のある学生は自分から保育園に電話をし、見学を申し出るなど、目を見張るような成長が見られた。そうすることで、実際に子どもと接する際に最も必要とされる「自主性」を身につけていったのではないだろうか。また、それは、保育士に限らず、人間全体に必要なものであると思われる。
学友会リーダース・トレーニングキャンプ
学友会副会長 玉木弘之
私達旧執行部から、次年度新二年生となる新執行部への引き継ぎである、リーダース・トレーニーングキャンプを二月十日〜十一日に行いました。会議では、新入生歓迎会、新渡戸祭やクラブ活動の活性化などについて、有意義な話し合いができました。
新旧学友会執行部
それぞれに色々な意見を出し合い、真剣に考える事により学友会に対する意識が高まってきたと感じました。この機会はとても大切な場であると思います。有志で始まったクリスマスパーティーは新年度から正式に学友会でのイベントになりそうです。プロ野球に新規参入の楽天のように、本学も新しいサークルが増え、新一年生が入りやすく、さらに活発になるような環境を整え、前年度の良いところを参考に改善して、みんなが協力し合って、より良い行事を作り上げ、楽しい短大生活を過ごして欲しいです。
生活学科忙しいを分析する
玉城 武
何とも忙しいことか、多くの人がそう考えているにちがいない。忙という字はに亡。は心の意味で、これを亡くすのが忙である。となれば、多くの現代人が自分の心を失っているのかも知れない。私が大学を卒業した昭和40年代の初期は、のんびりした時代で、さほどストレスを感じることなく過ごすことができた。 とはいっても当時、ある地方の研究所勤務であった同僚達が、幸せを感じていたかと言えば、必ずしもそうではなかったようだ。大企業に勤務する研究員がいい研究をして、学会発表しているのを見て羨ましく、のんびりした生活に不満があったようだ。時間を大切に使ってないところから、充実感がなく、やるせない思いを抱いた。 私が知る中小企業の社長は忙しい人だ。父親から受け継いだ小さな会社を大きく成長させた。彼の話はいつも前向きで、また忙しいことを苦にもしてない。 一方、大企業に勤めるある友人は、よく忙しいと言ってはグチをこぼす。研究したいと望んで入社したが、何年か後には営業部門に配属となり、大きな組織の中の歯車の一つになって、なかなかやりがいのある仕事を見いだせなかったという。同じ忙しいという思いの中で、この二人の忙しさには何やら違いがあるようだ。 自分でつくった忙しさを能動的忙しさ、他から言われたことをやる忙しさを受動的忙しさとすれば、忙しさには二つの忙しさがあるのだ。ただ、我々の気持ちの持ち方、考え方により受動的忙しさにもなり、能動的忙しさにもなる。ふたつの忙しさのをどう捉え、どう対処して いくか─ここに忙しい現代を生 き抜く大事なポイントがあるように思う。