-7- 第354号 | 平成18年3月6日 |
小学校 |
卒業を前に
六年生のひとこと
6年副担任 清水千里
小学校の五十三期生もいよいよ卒業の時を迎えようとしています。文化小学校での六年間を振り返って一番心に残ったことを書いてもらいました。
キリスト教を一つの柱においた東京文化小学校の教育。お祈りに始まる一日や、月曜集会、クリスマス礼拝を心のよりどころとして、これからの生活に臨むことでしょう。
私は、クリスマスの聖歌隊が六年間の中で一番がんばったことです。高音部になりたかったけど、低音部になって練習をやると、自分は低音部があっているなと思いました。高い声が出ないからです。本番、六年生の聖歌隊は高音部、低音部と分かれて舞台に立ち、声がいっしょになって一つになりました。
山ア菜生
一学年一クラスの良さは、卒業してからも学校を訪れる卒業生の様子でよくわかります。
私は入学した時から不思議だなと思っていたことがあります。それは、一学年一クラスだということです。でも、その謎はこの東京文化小学校で生活しているうちに、分かった気がします。一年生から六年生が少ない分、かかわることも多く、クラス替えがなくて、みんな深く付き合えて仲が良くなる・・それ以外にもあるかもしれないけど、私はそう思いました。
佐久間陽子
全校縦割り班での清掃や行事を通じて、クラブや委員会の場で、これからの人間関係を学ぶ良い機会となりました。
卒業まであと一年間というのは、長いと思っていた。けれども、もうあと一ヵ月月と少ししかないと思うと、とても早い。五年生から六年生に上がってきた時には、そんな気持ちの変化はなかった。けれど、最初の行事は縦割り班での歩く会で、今までの六年生がどれほど大変だったかを実感した。この行事を班長としてやった事はこの先役に立つと思う。
真崎琴美
親子で楽しむ運動会は東京文化小学校ならではの行事です。秋の一日、汗を流した運動会を親子で懐かしむことでしょう。
今年、僕はリレーの選手になった。それは、今年の目標でもあった。そして、運動会で一位でゴールした。リレーの選手になることが一年生の時からのあこがれだった。夏休みに一生懸命に走り込んだ成果が実った。リレーの選手に決まったときが一番うれしかった。
今井智敬
こども 東京文化家族
小学校長・幼稚園長 福田景三郎
まだ九月、もう二月、月日は、あっという間に過ぎていきました。気がつくと三月、卒園式そして卒業式。
一年生を見るたびに、年少さんを見るたびに、えーっこんなに大きくなったんだ。三年前は、六年前はこんなに小さかったんだとびっくりします。入園式の日、うしろを向いたままお母さんの手をぎゅっとにぎりしめていたこと、入学式の日、小さなお椅子でも左や右がたっぷりあまっちゃっていたこと、とてもなつかしい思い出です。
じっと目をつぶると年長さんが年少さんに、六年生が一年生にオーバーラップします。
卒園式にそおっと涙をうかべたお友だちが同級生をさそってプレーデーに来てくれました。卒業した中学生が高校生が大学生がよく学校へ来てくれます。背は私より高く低音を響かせ、おとめはすらりとしてすてきな制服で職員室の先生方みんなと次から次へと話をしていきます。みんなに共通しているのは、笑顔、笑顔、笑顔。なつかしさがたくさんの思い出と共にあふれかえって湧き出てくるようです。私たちは、東京文化家族、幼稚園は、小学校はあなたたちが我が家へ帰って来るのをいつも待っています。「おかえんなさい」という言葉と、あなたたちに負けない笑顔で。卒園、卒業、おめでとう。