平成16年(2004年)4月21日、岩手県盛岡市下飯岡にある盛岡市立飯岡中学校から3年生11人と引率の大森先生が来校しました。これは、修学旅行でのグループ別自主行動の一環として、「新渡戸稲造はどんな日本人を育てようとしたのか、それによってどんな日本を目指していたのか」の手がかりを探るため、本学園を訪問したものです。学園からは森本晴生理事長・学長・校長らが出迎えました。
第二会議室で、学園の伝統により、手作りのパウンドケーキ・クッキースと紅茶で来校者をもてなしました。
森本理事長から「学園の初代校長・新渡戸稲造先生が、創立者・森本厚吉先生の恩師であり、共通する生涯を送っていること、この二人が協力してこの学校を作り上げたこと、新渡戸先生の英語と日本語の額が学園にあることなど、授業前の『沈黙』など新渡戸精神がこの学園に残されていること」などのお話があり、生徒諸君からも沢山の質問などがなされました。
写真(左):会議室での懇談学園からは、小冊子「東京文化学園の誕生とその精神」(藤井茂著、新渡戸稲造研究第4号)などをお贈りしました。
つづいて、会議室に掲げられた、新渡戸先生書の額2枚「心清者福也」「Haste not & Rest not.」(この書は花巻新渡戸記念館にもある。)などと、短大図書館に掲げてある新渡戸先生書の額2枚「心外無別法」「Haste not & Rest more.」を見学しました。
新渡戸先生から森本厚吉先生に送られ、厚吉先生が沢山の書き込みをし、有島武郎氏が細密な彩色挿し絵を書き込んだ書籍なども閲覧しました。
写真(右):額を見る。(右手の書架は短大図書館、森本・新渡戸文庫)
図書館では司書の先生の手引きで、森本理事長のお話に出てきた新渡戸先生の額「心外無別法」の出典を調べるため「大漢和辞典(諸橋轍次)」を引いてみました。
校庭では、両先生の銅像を見学しました。
東京文化に伝わる、「英語が堪能だった森本厚吉先生の像に触ると英語の成績が良くなる」と言うおまじないを聞いて、みんなで像に触ってみました。
写真(右):森本先生像の足に触れてみました
新渡戸先生像の前では記念撮影をしました。