平成13年(2001年)4月24日、岩手県の花巻市立矢沢中学校から3年生82人と佐々木繁夫校長はじめ7人の先生が来校しました。これは、昨年に引き続き、修学旅行での総合学習の一環として、郷土の偉人(新渡戸稲造)について学習を深める目的で本学園を訪問したものです。学園からは森本晴生理事長らが出迎えました。
第二カフェテリア(学園の食堂)で、学園の伝統にしたがって、手作りのパウンドケーキと紅茶で来校者をもてなしました。
実行委員長の生徒と佐々木校長からの挨拶に続き、矢沢中学での「総合的な学習 個人研究集 新渡戸に学んだこと」2冊、秀衡塗の花瓶などが学園に贈られました。
写真:生徒の代表から記念品を贈られる
森本理事長は、学園の初代校長・新渡戸稲造先生が、創立者・森本厚吉先生の恩師であり、共通する生涯を送っていること、この二人が協力してこの学校と作り上げたこと、新渡戸先生の英語の書、日本語の書などが学園にあることなど、新渡戸精神がこの学園に残されていることを紹介しました。
学園からは、小冊子「東京文化学園の誕生とその精神」(藤井茂著、新渡戸稲 造研究第4号)をお贈りしました。
つづいて、3クラスに分かれて、会議室に掲げられた、新渡戸先生書の額2枚「心清者福也」「Haste not, Rest not.」(この書は花巻新渡戸記念館にもある。)などと、短大図書館に掲げてある新渡戸先生書の額2枚「心外無別法」「Haste not & Rest more.」、新渡戸文庫、森本文庫を見学しました。
写真:見学中の佐々木校長(右)と森本理事長
第二カフェテリアに戻り、生徒全員で合唱を披露していただきました。秋にはコンクールがあるそうで、声量が大きく、森本理事長はじめ学園職員は感動して聞きました。混声合唱が学園内で聴かれることは、女子校としては珍しいことでした。
矢沢中学校では、来年も新渡戸稲造学習を続けるそうです。