学荘だより5号


  今号はウォーターフロントディレクターからの報告です。

〜 信頼する仲間に囲まれて 〜

 学荘は12日目を迎え、今日は遠泳の朝になりました。
今日だけは朝の時間の流れをかえ、いつもより早く朝の礼拝を持ちました。
チャプレン>からは「本気がいい」という説教を通して、一生懸命ひたむきに頑張る事とはどんな事>かを教えて頂きました。

8:30「ザザンブ」のチャイムでキツツキハウス前に集合。
9:00遊覧船に乗船しスタート地点のビワ島へ。
9:43スターと地点から学荘にむかって進みました。
予報では、晴れときどきくもり、南風で水温は24℃でした。

私は野尻学荘というキャンプのとても大切な点の一つは遠泳にとても良く表れていて、同時に15日間は、信頼する仲間に囲まれているという点で、実に“遠泳的”だなぁと>思っています。
今回の学荘では、日を追うに従って表情の変わっていくBoysを何人も見付けました。

2日目の8月の泳力チェックではキャビンごとに1人づつ25m平泳ぎで泳いでABCのチェックを受けました。
野尻湖でのはじめての水泳に不安気な顔もいくつも見られました。
12日午後には寺ケ崎の東洋英和のプールから1000mの快泳が>行われました。
18、5バディ(37人)中35人が完泳し、おいしい葛紅茶を飲んでいました。
水上のプログラムは、天候などの理由で中止されることなく、毎日行われていました。

野尻学荘の水上プログラムのルールは…

 (1) 危険を予防する
 (2) 自分の命を守る
 (3) 他の人の危機を救う…ために定められてます。

9日の水上オリエンテーションではロープ、レスキューチューブ、棒などを用いて水上>救助法を全員が実修しました(少し時間がオーバーしましたが)。
またBoysを実際にウォッチ(監視員)が立つ監視台や監視ポイントに立たせ、デモンストレーションで泳ぐリーダー達を監視させて、どうしてプールでのルールが決められているかを考えてもらいました。

学荘には大型ヨット「オメガ」と5艇のヨット、9艇の小型ヨット「ミニホッパー」、11艇のカヤック、4艇のカヌー、11艇のロウイングボートがあります。
ある世代のOBの皆さんにはたいへんうらやましいかもしれませんが、これらのウォータークラフトは他のキャンプに比べれば、使用頻度は低いかもしれません。しかし実に楽しそうにBoysは水上プログラムを楽しんでいます。

毎日のキャビンでの活動、一泊二日のアウティング、快泳、遠泳、14泊15日、そして一人一人に日々の生活へ、信頼する仲間に囲まれて「本気で」生きる体験は何が正しい方向感覚を失いかねない現代の少年たちに何かをうったえる“ブ厚い体験”となる事でしょう。

9:43にスタートした遠泳の隊列は、12:07に先頭隊列、12:10に後方隊列が着荘しました。
20バディ(40名)中15バディ(30名)が完泳しました。

Aug 18 ´97

(ウォーターフロントディレクター 大倉健宏)


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