例年に比べて梅雨明けが判然としない毎日ですが、ボーイズ・リーダー総数七十名皆元気で過ごしています。いつもの様に、朝一斉にセミが鳴きはじめたり、夕方日暮らしの声に接する事は未だありません。朝夕は少し冷えますが、水温は26度で一定です。
ここ一日、二日はやや固い表情であった新参加者のボーイズは打ち解けて、初めて見せる楽しそうな表情になってきました。昨日の夕食では皮の付いたままのりんごを各テーブルで果物ナイフを使って切り分けて、各々皮をむいて食べていました。
とても上手にむくボーイズもいれば、恐る恐るのボーイズもいました。
四泊五日のキャンプであるならば、今日が別れの日になります。キャビンでの生活の中で、人と接して、語り合い、一緒に遊ぶ事が本質的に持っている「人と接する心地好さ」を実感している様子です。ボーイズ達のりんごをむく姿が、壁やベールを取り去って自分を解き放つという事といささかダブって見えました。
明日の11日の午後には東洋英和キャンプのプールから1000Mの快泳が行われます。信頼できる多くの仲間に囲まれて、一つ一つと大きな、そして初めての課題に挑むという体験が次にもたらすのは、いったい何なのでしょうか。
プログラム・ディレクター 大倉健宏