「第63回 野尻学荘だより」 第6号


昨夜来の生憎の強い雨の中、登山に出掛けたグループが次々と帰ってきました。 「登山道は川のようだったよ。水遊びしているようだった」と云うボーイズ達は全身ズブぬれです。打ち合わせ会の時にリーダーが「登山靴と雨ガッパ、そしてリュックはしっかりしたものを。」とくり返し説明していた意味がイヤでも解ってくれたでしょう。疲れてはいますが帰って来たボーイズは皆晴れやかないい顔をしています。苦労を重ね、精一杯に努力した後に得られる達成感がそうさせるのでしょう。そしてその苦労を分かち合った仲間たちが居たことが貴重だった事にも気が付いているのです。今は後始末を全員でしています。
用具類を清掃、点検して元のように戻して行きます。楽しくはありませんが、これもアウティングの大切な一部分なのです。

今日、ドクターが赤井さんから西牟田さんに交替しました。二人とも学荘ボーイズ出身で、毎夏の休みをこのために奉仕してくれているのです。学荘にはこの他にも牧師、教師、大学教員など社会人リーダーが多く組織されている事も特徴です。大学生リーダーも含めて学荘出身者が殆どです。
「大きくなったらリーダーになりたいな」とボーイズに思ってもらえるようなキャンプでありたいと思っています。

期間中、リーダー会は壮泳、遠泳の前の晩に打ち合わせのための2回だけです。 カウンセラーはなるべくボーイズのそばに居たいからです。

先日学荘をご参観下さった保護者から次のようなお手紙を頂きました。

「……、学荘の様子を参観させていただき、どうもありがとうございます。
恵まれた環境の中で、すばらしい方々とご一緒にさわやかな日々を過ごしている様子。とても感動致しました。
通信も楽しく拝見しております。
あと一週間無事で楽しいキャンプでありますようにお祈りしております。」

野尻学荘を信頼して下さり、ご支援下さる方々からの嬉しいお便りでした。

全員元気にキャンプを続けています。ご安心下さい。

1998・8・14

荘長 殖栗信夫



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