野尻学荘二日目の朝は妙高山と黒姫山を遙かに望む素晴らしい朝でした。
早朝より幾分か風が吹いていました。
風の吹く朝は普段でも心ざわめくものですが、今日は多くのボーイズたちにとって実に大きな緊張の一日なのです。
サマータイムの7時には旗上げのチャイムがなり、全員で荘歌「山々高く」を歌い野尻学荘の荘旗をあげました。
朝食後はデューティ、キャンプサイトのパブリックスペースを分担して清掃します。また自分たちの使うキャビンをきれいにしてベッドメイキングをしています。学校での掃除の時間は決して楽しい時間とはいえませんが、ボーイズたちは一生懸命に励んでいる様子です。それはどうしてなのでしょうか。
9時からは礼拝がメインホールで行われました。今朝の礼拝は今回の学荘での初めての礼拝です。上地チャプレンからは人間たちにとって「三つの間」(さんま)が大切だよとお話がありました。「三つの間」とは時間と空間と仲間と聞いて、二週間という時間とキャビンという空間と仲間ということをリアリティをもって実感した瞬間でした。
午前中は水上オリエンテーションです。プールでの水上安全法と船舶安全法を中学生高校生別に講習と実技を体験しました。野尻学荘ではどのように水上の安全が確保されているのかを理解しました。ルールはただただ守らなくてはいけないものではなく、どうしてこのルールが必要なのか守らなくてはいけないのかを理解させるのが野尻学荘の指導法です。
昼食後は「静かな時間」です、各自ベッドに入って静かに休息をとっています。最も日射の強いこの時間にしっかりと休み、午後の活動に向かいます。
午後のプログラムは「泳力チェック」です。それぞれの泳力に応じてABCのチェックを受けます。このチェックに応じて遊泳できる範囲と実修の選択肢が決まります。だからボーイズにとっては大きな緊張の一時です。
例年に比べて泳力が多少高いかなというという感触を持ちました。
泳力チェックのプログラム中は気温も水温も共に高く、絶好のコンディションでした。今日の正午には1,001Hpa、湿度64%、この日の最高気温28.5度、最低気温22.5度でした。
全員元気で過ごしていますのでご安心下さい。
(プログラムディレクター 大倉健宏)