「第64回 野尻学荘だより」 第5号



“光に歩めよ若き子らよ 限りなき成長こそ汝らが日々の祈りなれ”
第64回野尻学荘だより [No.05] 発信日・08/13/99
長野県上水内郡信濃町桐久保 (C)東京YMCA少年長期キャンプ野尻学荘

「一緒に行こうよ。」

8月11日午後のプログラムは、隣接する東洋英和女学院キャンプのプールから学荘へ800mの快泳でした。
今日ははや6日目、3日目4日目までは適応出来ていなかったボーイズも、キャビンでの生活とプログラムの流れの中で、「おや、ここは何か違う。僕をうけとめてくれる心地よい場所だ」と実感している様子です。
食事中の本部のプログラムリーダーたちの食卓での話題は、日ごとに、いや一瞬一瞬に表情が変化してゆくボーイズたちの事についてです。

さて、今日の快泳は学荘時間の15:04にスタートして、15:32に着荘しました。800mのコースを泳者50名(25バディ)のうち45名が完泳しました。
気温および水温はいずれも27度あり絶好のコンディションでした。
北の風が多少強く吹きましたが、隊列進行方向にとっては追い風でした。
残念ながら完泳出来なかったボーイズも完泳者に心からの拍手を送っていました。

リタイアしたあるボーイズはこれまでにはとても泳げなかったほど、距離の自己記録を更新して満足した表情でした。
このあと、17日午前には3,000mの遠泳があります。みんなもう一度チャレンジする機会があることをよく知っています。「一緒に行こうよ」と声を掛け合った仲間との出会いが、今日の最大の出来事かも知れません。

いくつものキャビン食卓をやや離れながら眺めていて、ここから学校とは違ったやり方で、一生付き合い励まし合う、大切な友人を見出すのではないかという予感がしています。

快泳の終わった夜は久しぶりで夕立が来ました。ボンファイヤーは急遽中止。
裸の体にポスターカラーで彩色し出番を待っていたリーダーの残念そうな顔。
でも、野尻学荘にとっては休養のための恵みの雨となりました。

キャンプは皆元気で愉快な生活を続けています。

(プログラムディレクター 大倉健宏)

浮き台まで…


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