野尻学荘五日目です。
四泊五日と言えば、普通のキャンプならば、もう最終日ですが、学荘ではまだまだこれからです。
五日という時間は、ここでの生活に慣れるため必要な時間だったのではないでしょうか?
初日、バスの中で話し相手が見つからず緊張していた初参加のボーイズの姿が今では、嘘のようです。
キャビンでの活動が増えていくうち、仲良くなっていくのですが、「楽しさ」だけの関係ではなさそうです。
3日目の中一のキャンパー日誌に「仲良くなってきたけど、ケンカみたいな変な雰囲気になった。
でも言いたいことが言えてよかった。」とありました。
一緒に生活をしていく中で、相手に合わせる自分と、相手に自分を分かってもらう相互の体験があります。
投げたボールが返って来る。当たり前の事のようですが、会話が成り立っているのです。一方通行ではないのです。
学荘では「話す・聞く」という場面が生活の基本ですが、町での生活の中にはテレビ的な一歩通行の時間が多くあることに気づかされます。
仲間と仲良くなっていくと、食器洗いや掃除などの仕事の時も、知らず知らず楽しく協力して何でも出来てしまうから不思議です。
このキャンプを通してボーイズ達は、どんな会話をしていくのでしょうか?
キャビンで実修で、全員のいる食事の時間で、フリータイムで・・・楽しみです。
ケンカもあるかもしれません、しかし、それを越えて、さらに仲良くなっていく力が付いていくことを信じています。
副荘長 斉藤 章