「第67回 野尻学荘だより」

No.67−03

発信日:2002/08/10(Sat) 15:40




初日の朝から、野尻湖の天気は穏やかです。
キャンプ場から野尻湖の向こう側、左に黒姫山、右に妙高山が頂上までくっきりと姿を見せています。

3泊4日が過ぎました。
今日も空は高く太陽がまぶしく輝いています。
森の中を抜ける風はさわやかです。

自然のクーラーはボーイズ達の体だけでなく、心の中も通り抜けているのではないでしょうか。
キャンプ生活を通し、知らず知らず何かが変わっていく事を感じています。
自然の力のキャッチの仕方を体験したしたボーイズは、都会でもちょっとしたことに感じるアンテナが育つはずです。
楽しみです。

まだまだ前半です。
自分の家とは勝手が違い思い通りにならない事も多くあるでしょう。
2週間という時間をどうやって過ごすのか、心の中を見ることはできません。
慣れていないボーイズは「ここより家の方が楽だ。」と思うのは当たり前です。

自由時間がいくらあっても、人が色々いて、人に気を使わなくてはならない。
やりたいことがあっても、人を誘うのははずかしい。
失敗したくない。・・・
ボーイズの心は揺れるのが当たり前。

私たちリーダーは、2週間を長いと思っていません。
ゆっくり自分で答えをみつければいいのです。
人生は長いのですから。

キャビンをのぞいてきました。
中1のキャビンは、朝のキャビン掃除がとても良くできています。
石沢リーダーも、野地リーダーもボーイズの中に入って朝から消灯まで生活しています。
二人ともボーイズから「こーちゃん」「マロ」とキャンプ名(ニックネーム)で呼ばれています。
ここでは、年長者も気軽に名前を呼べるのもおもしろさの一つです。
ちなみに殖栗荘長は「コタロオ」、土谷ディレクターは「ニンドス」と呼ばれています。
みんなキャンプが終わる頃には何と呼ばれるでしょうか?

今日は夕方一雨降るという予報が出ていました。
全てが快晴という訳でなくてもいいと思います。
きっとキャンプも同じだと思っています。
仲良くなるための時間は、まだ幕が開いたばかりです。

学荘便り67_3

(副荘長 斉藤 章ーアキラー・写真はキャビンでの語らいのひととき


注記:この「野尻学荘だより」は会期中野尻学荘現地から直接BBSにお送りしたものを再編集しました。


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