よりぬき駄メールより-52-・花魁サンダル


・・・さて、今回も言いたい放題ですわん・・・

 山の手線の車内広告。
**学園女子大学・社会情報学部・コミニケーション学科開設の広告に曰く。

ウチのおとーさんに厚底サンダルのかわいらしさを
説明するにはどーしたらいいんだろう。

自分の考えをひとに伝えるってむずかしい。

横には厚さ20pのおいらんサンダルのイラスト。

一目見て、これにはマイッタ!
幾重の意味で土下座、いや即座にマイッタ!

だってさ、まず第1にさ、女子大を受験する年齢のおねーさんは、自分の父親に「・・・のかわいわしさ」を説明する気が、はたして起こりうるのかしらん。

第2にさ、もし説明をする段になったらさ「だってカワイーんだもん」なる、得意の“だってソーなんだもん攻撃”の一言以外に、なにか説明をするんであろうかしらん

第3に、すごーく細かく説明するのであれば、コケてケガをする(報道によるとついに死者がでた)危険を無視してまでも、アレを買い求める自分の行動を説明しうる、つまり、流行にただ無批判に流されているだけの自分を説明しうるのかしらん。

もしくは、流行のメカニズム。 つまり商業活動としての、マーケッティングとしての「流行の作り方」を説明するのかしらん。

そーして、流行を仕掛ける側と、流行に流される側の相関関係を解明し、かくかくシカジカにてアタシはサンダルを履くのだ、と黒板にでも書いて説明するのかしらん。

「自分の考えを・・・」と広告にはあるけど、おねーさんたちは何か“考え”があって、おいらんサンダルを履いているのであるのかしらん。

ついでに花魁サンダル娘と父親との家庭内関係なんかにも想いを巡らしてもみる。

これらの場面を、小出ケースケ氏を見習って“ビジュアルに想起”してみたらなんだか頭の中がニトロ化しそーになり慌てて止めた。

どのみち、広告代理店は、広告としてマーケットにアピールしてないと思った。
私には、こんな駄文書かせる程のインパクトはあるんだけど、18才前後の無敵にして爆裂キャミのおねーさんには、
ぬかにクギ
ノレンに腕の力こぶ
五月に鯉の吹きこぼしブクブク
馬耳豆腐と質流し
馬の耳に念仏踊りだありがたや
猫にこんばんわ
豚に新宿2丁目いらっしゃいましー
胃の中のカワズ胃液で消化されてジャンプ大会知る由もなし
それからそれから、

・・ああ、どんどん岸が遠くなっていくアタシ・・。

(だから、どっかのアタシ程度の安い評論家は話題にするかもしんないね)

ところで
あの広告を入試問題にしたらすごく立派な出題となるだろうと思った。
絶対に良い出題だぞ。
マスコミにも取り上げられて学校の宣伝がタダで出来るしね。
このくらいエスプリ(?)が利いた問題だす女子大ってないのかしらん。
(答案用紙に「そんなん意味ないじゃん」と書いたら甲種合格とかね、ダハハ)

以上、花魁サンダルを履いているおねーさんがたを決してバカにしているわけではないと固く心に思う気がしないでもない山手線内の栗田でした。

今週の標語  後ろ姿も頼もしく、コケても進めおねーさん!

PSもどき

答案用紙の答えを書いた本を売り出せば話題になるだろーな。
少なくとも“進歩的教育評論家”なんかはしばらくメシが喰えるぞ。
学術的に買い求める人だって絶対にいるぞ。
絶対にいるってば。
いや、絶対にいるよーな気がするみたいな感じがするよーな・・・・

もどきのPSがてら

高校生の時、流行って自然発生し、流れになって行くモンだと思っていた。
「あっ、アイツのアレがカッコーいー。アレ欲しい」ってね。
だから春になると「今年の夏の水着の流行は・・」って報道がとても不思議だった。
ああ、あの頃のボクに戻りたいーっ!

・・・なんだか今回も揚げ足とりの私ね。反省。


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