-2- 第350号  TokyuBunka Times  平成16年12月10日

ルネッサンス80プロジェクト
短期大学

笑顔あふれる新渡戸祭

学園祭実行委員長 宮前薫

 “MADE IN SMILE ”が今年のテーマ。それは笑顔あふれる新渡戸祭となって欲しいとの願いを込めて決定しました。
 今年度から学園祭名称が「新渡戸祭」となり、児童生活専攻が新設されたこともあって、東京文化短期大学の新たなスタートでもありました。設定されたテーマどおり、二日間は盛大な「笑顔あふれる短大」が実現しました。
 準備段階では、学生達が積極的に取り組み、打合せ会の集まりも良く、宣伝、看板等の飾り付け等々、素晴らしいチームワークでした。普段はとてもレトロな雰囲気の新渡戸記念館も学生達の熱意で学生屋台村が出現し、にぎやかなになりました。
 各研究室では、学生達の日々研鑽の様子を伝え、研究・実習内容の展示、卒業研究の中間発表等があり、ニュージーランド海外研修風景展示、催し物では学生有志のライブ、児童生活専攻のゲリラ的な屋外コーラス等印象に残ります。こうして短大全体が一つになって新渡戸祭を盛り上げることができました。
 今年で四年目となる屋台村では、クラブやサークルが主体で、他の学園祭にない「東京文化限定!」の「味」のオンパレード。例えば、伝統カレー、パンシチュー、特製チャーシュー入りラーメン、特製ケーキなど、自慢料理満載の屋台村を出店しました。お客様方から大変喜んでいただけたことは疑いなしです。
 また、恒例の学友会の伝統パウンドケーキには今年も長い列ができました。作る学生達の愛情がひとつひとつにたっぷり詰まり、販売前から並んで下さった方々の期待に充分応えたことでしょう。あっという間に完売となってとてもやり甲斐のある嬉しさでいっぱいでした。
 今年の短大イベント企画の目玉は、お笑いライブ「無敵に笑っていいと思う」でした。出演者は、人気お笑い芸人のインパルス、次長課長、あべこうじ、エスカロップ、エネるゲンと、五組の豪華な面々。本学の学生は勿論のこと、一般の方々にも気軽に参加していただけるイベントにしたい言う思いがありました。一般の方は朝早くから並んでくださり、チケットは早々に無料配布してしまいました。二日の午後四時三十分開演、大体育室満杯の盛況で、さすがに笑いの絶えないお笑いライブとなりました。来て頂いた方々にはとても喜んでもらえたと思います。スタッフ一同、感謝する次第です。
 準備、リハーサル、安全対策と、何遍やっても不安や心配があって当日を迎えました。学友会、学園祭実行委員の仲間たちに支えられ、先生方の多大な御支援もあって、今回のイベントが大成功だったと実感しています。学園祭委員長として大変やり甲斐のある仕事をさせていただき、この経験は私の大事な宝物となりました。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。心より厚く御礼申し上げます。

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イベント



伝統の味を受け継いで

食物栄養専攻二年 森 理沙

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屋台村

 何十年も受け継がれている伝統の味「パウンドケーキ」と、屋台村がはじまって以来の注目の味「学友会特製パンシチュー」は今年も好評でした。
 最初は、自分たちが伝統の味をうまく作れるのか、しかも何百本もの数が本当に焼き上げられるのか。そんな不安を抱えながら学園祭が日一日と近づき、いよいよパウンドケーキ製作になりました。すると、先生方をはじめ、学友会の皆の協力から一つ一つが心をこめて次々に出来上がって行きます。その頃には、伝統の味を受け継ぐことに懸命で、不安は消えて、「自信」へと変わりました。しかも、気づいてみると、目標としていた数を上回るパウンドケーキが焼き上がっていたのでした。
 そして販売当日を迎え、もちろんパウンドケーキは完売。パンシチューの方はというと、毎年、食べたくても買うことができない盛況だとの噂もあって、今年は食数を例年の倍にして作りました。気合いを入れ、チームワーク抜群だっただけに、味も上々でした。お陰様でこちらも二日連続の早々の完売となりました。
 長い時間、並んで待って下さった方の中には「毎年、とても楽しみにしているから並ぶのは平気」との言葉もいただきました。何より、手にされた方々の笑顔が忘れられません。
 こうした喜ばれる活動をして、本当に、伝統の力を感じ、それが伝統の誇りだとも思いました。パウンドケーキ、パンシチュー共に、今年も伝統の味を引き継ぐことができて幸福に感じています。昨年、先輩方に習った味を今年は一年生へ引き継ぎました。こうして順々に伝えていく味があることを実感することができました。


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