-3- 第352号  TokyuBunka Times  平成17年7月8日

ルネッサンス80プロジェクト
短期大学


栄養士実務研修制度の導入

栄養指導研究室
大島 恵子

 社会で食育の必要性が再認識される中、本学は栄養士養成において長年の実績をもち、「食と健康の東京文化」「調理に強い東京文化」を軸に栄養士を育ててきました。
 学生が短大二年間で「資格」を取得するには相応の努力がいり、さらにその資格を活かして社会で働く覚悟をするには、より多くのエネルギーを必要とするように思われます。
 短大では、栄養士として仕事に就きたいという学生を教育・支援するために今年度より実務研修制度を導入しました。直営の給食施設(第二カフェテリア)を卒後栄養士の実務研修の場として活用の幅を広め、本学の特色となるような給食サービスの担い手として育てあげることを目的としています。
 意欲と目的をもった若い栄養士が加わることにより、さらに充実した給食サービスの提供と質の向上もめざしています。

栄養士の仕事に就いて

青柳久美子 市川 愛
内山麻衣子 岩科渚佐

Photo  四月から第二カフェテリアで仕事を始め、早三ヵ月が経ちました。厨房での調理業務を通して、栄養士とは献立を作成する立場にある以上、作業量や効率性を考え、常に全体の流れを把握しながらの行動が不可欠であると再認識する場面が多くあります。
 忘れてならないことは、お客様あっての栄養士であり、給食サービスであるということです。決して楽な仕事ではありませんが、お客様に「美味しい」と言っていただけた時の喜びは何物にもかえがたいものです。これからも給食サービスの実践を通して、栄養士としての専門性を磨いていきたいと思います。
▲左上より内山・青柳・岩科・市川栄養士




森本奨学金のおかげで

児童生活専攻2年 鎌田翔

目標をもって活動する学生を対象とした奨学金に、入学後すぐに応募しました。小学校から続けているクラリネットを購入し、アマチュアで日本一の実績をもつ川口の吹奏楽バンドに入団しました。今はコンクールを目指し一生懸命練習しています。昨年の新渡戸祭でも演奏しました。今後は、保育士になって子どもたちにクラリネットの生の音を聞かせてあげるのが夢です。



大奮闘!
 スポーツ大会

 晴天に恵まれた5月28日(土)、男女共学になった食物栄養・生活福祉・児童生活の三専攻、1・2学年がすべて揃った初のスポーツ大会が実施された。体育館ではバレー、バスケ、グラウンドでは綱引き、大縄回し、大玉転がし、最後はクラス対抗リレーで大いに盛り上がった。他専攻や他学年の交流にもつながり有意義な大会となった。

Photo
▲クラス対抗リレー


生活学科 生活学科

大学における生涯学習と自立


社会学研究室 汐見和恵

生涯学習が叫ばれて久しい。最近は社会人が大学教育を受けたり、さらに大学院へ進学する人も少なくない。大学の社会人入学者数はこの10年間で飛躍的に伸び、4000人(平成13年度)を越している。大学(大学院)への入学動機はさまざまであるが、職業をもっている人がさらに仕事の幅を広げるために再教育を受けるというのが最近の傾向である。また、子育てが一段落した女性が後半人生をあらたな自立に向けて教育を受けようと入学することも多い。しかし、大学(大学院)の教育を自分の自立に結びつけようとしている人が実際に職業的自立を果たすのは至難の業である。このような人達を社会が積極的に雇用しようとする受け皿がないため、大学における生涯学習が単に教養を身につけることで終わってしまう場合も少なくない。現代は女性の社会参加が活発になっているが、自立へつながる社会参加への道はまだまだ厳しいのが現実である。生涯学習が自立支援への道筋となるためにも社会の雇用制度の革新を望む。




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