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自由研究・新渡戸稲造で

盛岡市立米内中学校4人が来校

 平成16年(2004年)5月13日、岩手県盛岡市の東北の新興住宅地にある盛岡市立米内(よない)中学校から修学旅行でのグループ別自主行動の一環として、3年生4人が来校しました。これは、自由研究「東京文化学園校長時代の新渡戸稲造」について調べるために本学園を訪問したものです。学園からは森本晴生理事長・学長・校長らが出迎えました。
 米内中学校からの修学旅行生は平成14年(2002年)についで二度目となります。

会議室での懇談  第二会議室で、学園の伝統どおり、手作りのパウンドケーキと紅茶(アイス・ティー)で来校者をもてなしました。
 前もってご連絡のあった質問について、森本理事長から「学園の初代校長・新渡戸稲造先生のこと、新渡戸先生の英語と日本語の額が学園にあること、授業前の『沈黙』は「国際性」ということを考慮していることなどのお話がありました。
 学園からは、小冊子「東京文化学園の誕生とその精神」(藤井茂著、新渡戸稲造研究第4号)をお贈りしました。

写真(左):会議室での懇談
注:
沈黙=新渡戸稲造が1931年に「教職員心得」として残した「一、毎日授業を始むるに当り一分間の沈黙を守ること。」にもとづく。
国際連盟事務次長の時に、新渡戸稲造が宗教が異なる国際会議での経験に由来し、授業の効率を高めるもの。


資料の閲覧  つづいて、新渡戸先生書の額、会議室に掲げられた2枚「心清者福也」「Haste not, Rest not.」、短大図書館に掲げてある2枚「心外無別法」「Haste not & Rest more.」を見学。
 森本理事長の話にも出てきた、森本厚吉が新渡戸稲造からもらい、沢山の書き込みをし、更に有島武郎が彩色挿し絵を書き込んだ貴重な書籍などを閲覧しました。



写真(右):貴重な資料の閲覧をしました。
Sartor Resartus/トマス・カーライル著
新渡戸稲造は研究用書籍の各ページごとに白紙を挿入して製本し直し、白紙部分に多くの書き込みを残す習慣を持っていた。
東京文化短期大学が所蔵する同書にも森本厚吉の書き込みと同時に新渡戸稲造の筆跡と思われる書き込みも多く含まれている。
同書“Sartor Resartus”についての新渡戸稲造による講演の速記録をまとめた物は“衣服哲学”の書名で出版され、東京文化短期大学でも所蔵している。


辞典を引いてみる  図書館では司書の先生の手引きで、森本理事長のお話にも出てきた新渡戸先生の額「心外無別法」の出典を調べるため「大漢和辞典(諸橋轍次)」を引いてみました。


写真(左):「大漢和辞典(諸橋轍次)」は日本最大の辞典と言われています。



記念撮影  校庭では、両先生の銅像を見学し、新渡戸先生像の前では記念撮影をしました。


写真(左):新渡戸先生像の前で記念撮影


森本先生像の足に…  もちろん、「英語に堪能だった両先生の像にさわると、英語が上達する」という本校生徒に昔から伝わるジンクスを聞き、全員で森本厚吉像にさわってみました。

 米内中学校の皆さんは、予定どおり12時前に次の集合地点から午後の予定地東京ディズニーランドへ向かいました。


写真(右):森本先生像の足に触れてみました



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